低コスト溶剤を用いたマグネシウム合金製廃ハンドルの水平型リサイクル化技術の開発
本研究のポイント
?自動車のハンドルはマグネシウム合金の芯金とウレタンで構成されているが、リサイクルする場合にはこれらを低エネルギーで除去する必要がある。今回、安価な溶剤を用いることにより、容易に剥離できることが確認された。これにより、従来は産業廃棄物としてスクラップ処理されていたハンドルの水平リサイクル※1化の可能性が見えてきた。
研究概要
富山大学学術研究部都市デザイン学系の附田之欣 講師は、埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)の栗原英紀主任研究員と共同で、これまでリサイクルが困難であったマグネシウム製廃ハンドルに関して、低コスト溶剤を用いた水平リサイクル化の可能性を見出しました。実施に当たっては、日本マテリアル株式会社と株式会社日本製鋼所の協力を得て行われました。
本研究成果は、「金属と樹脂組成物との複合材からの金属の回収方法」と題して 2024年10月1日(火)(日本時間)に富山大学とSAITECにより共同特許出願されました。
用語解説
※1)水平リサイクル
使用済みの製品を原料として、同じ製品を新たに製造するリサイクル方法です。リサイクル前後で用途を変えないため、リサイクルした製品の品質を維持しながら、新たな資源の消費やCO2排出量を抑えることができます。
研究内容の詳細
低コスト溶剤を用いたマグネシウム合金製廃ハンドルの水平型リサイクル化技術の開発[PDF, 309KB]
お問い合わせ
富山大学 学術研究部都市デザイン学系
講師 附田 之欣
- TEL: 076-445-6804
- E-mail:
富山大学 学術研究部都市デザイン学系
教授 会田 哲夫
- TEL: 076-445-6793
- E-mail: