14.海の豊かさを守ろう

取組事例

1.海底熱水鉱床の形成過程の研究

概要

沖縄トラフの海底熱水鉱床と、海底熱水鉱床の化石と考えられている塊状硫化物鉱床の研究を行っており、令和元年度は、黒鉱鉱床の鉱石の分析、組織観察を行った。

担当

极速体育直播,极速体育app 地球システム科学科
教授 小室 光世

2.海洋資源に関連する研究プログラムの推進

概要

世界規模の海流のダイナミクス?魚類生態系?メタンハイドレート等の研究を通して、それらの分布把握や科学的特性の解明と環境影響評価をするとともに、地球温暖化などに起因する環境変化に応答できる持続的資源利用の提言に貢献する。

担当

理学部
教授 張 勁

3.石川?富山県における海岸?浅海域生物相のシステム化保全計画

概要

石川県と富山県を例に、砂浜海岸や岩礁海岸、浅海域にみられるさまざまな動植物の分布情報を蓄積している。これに基づき、各地の生物相種構成の類似度を元にクラスター分析を行い、地域間の生物相の特異性や連続性に注目して、重油汚染や原発事故などの広域環境汚染に備えた適切な保全の優先順位づけを試みている。

担当

理学部
教授 横畑 泰志

4.沿岸水産資源の持続的利用のための遺伝子分析

概要

富山湾沿岸部で漁獲利用されるナマコ類について遺伝的特徴を分析した。その結果、従来分類が不明瞭であったアカナマコとアオナマコとの間には、明確な遺伝的差異があることが明らかになった。また、湾内地点間における交流状況も解明された。以上から、遺伝子分析に基づく資源管理?保全の重要性が示された。

担当

理学部
准教授 山崎 裕治

5.微生物を用いたマリンバイオマスの有効利用と持続可能な漁業?養殖業の推進

概要

沿岸域の漂着海藻や廃棄海藻をマリンバイオマスとして捉えた有効利用を目指して、 海藻分解菌を分離し、 その特徴を解析した。その結果、 藻体を細粒化し糖化する新規性の高い分解菌を複数株見出した。また、 真珠形成母貝アコヤガイの滑走細菌症を世界初報告することができ、 今後の持続可能な漁業?養殖業の推進にも貢献することができた。

担当

理学部
<代表>講師 酒德 昭宏

6.大規模災害が自然資源市場に与える相対的インパクトの評価

概要

東日本大震災や大型台風など大規模な災害が自然資源の経済取引に与えるインパクトを、因果推論の枠組みを用いて評価することを目的としている。初年度は水産資源の卸売り価格への影響を対象に研究を行なっている。

担当

研究推進機構 極東地域研究センター
教授 山本 雅資