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富山大学と東京大学宇宙線研究所との重力波研究推進のための覚書を締結

富山大学と東京大学宇宙線研究所は4月6日(月)、大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)の本格運転及び観測が始まるにあたり、共同研究でもたらされるサイエンスと教育的効果の重要性を認識し、緊密な連携を行うため、新たな覚書を締結しました。富山大学ではこれまでも、大学院理工学教育部、理学部、工学部および大学院理工学研究部が、宇宙線研究所と「重力波研究推進のための教育?研究協力に関する覚書(平成27年2月9日締結)」を結んで活動してきましたが、新たな覚書はこれを富山大学の全学的な連携へと発展的に拡大させるものです。

締結式は同日、富山大学において宇宙線研究所?梶田隆章所長、富山大学?齋藤滋学長が出席して行われました。覚書に基づき、東京大学宇宙線研究所は今後、KAGRAホスト機関及びKAGRA共同利用研究者の代表として、富山大学に対し、重力波に関連した教育上及び研究?開発上の支援を行い、富山大学はKAGRAの地域の研究拠点として、東京大学宇宙線研究所及びKAGRA共同利用研究者に対し、共同研究?開発を行うため重力波研究実験室の利用等研究?開発環境の支援を行うことになります。

齋藤滋?富山大学長からのコメント

富山大学としては、今回の覚書締結を契機に、KAGRAでより大きな成果を生み出すために、継続的に協力していきたい。また神岡と富山は大変近いので、KAGRAの研究者の皆さんにも富山大学へ来ていただき、是非研究を進めていただきたい。

梶田隆章?東京大学宇宙線研究所長からのコメント

宇宙線研究所としては常にKAGRAの改造や改良を進め、感度を高めて今後20年以上は観測を続けていきたいと考えている。そのため、KAGRAに一番近い富山大学に研究拠点があり、そこで準備を進めながら研究を進めていくことはKAGRAにとって計画上重要。また、多くの学生にKAGRAに関わっていただき、KAGRAで研究をした学生が、研究者や技術者として学術分野や社会の中で活躍していただきたいと考えている。