富山大学 理学部 学部案内2024
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自然環境のお医者さんを育てます生物圏環境科学科(自然環境科学科)4年生物圏環境科学科(自然環境科学科)4年プログラム紹介/自然環境科学プログラム 自然環境科学プログラムの学生は、授業や学生実験において生物?化学?物理?地学を幅広く学ぶことで、理学の総合知を育むことができます。また、山や海でフィールドワークを行ったり、室内での実験、分析、培養が中心となる授業もあったりと色々な経験ができます。それらを通して自分に向いていることを発見でき、やりたい研究が見つかるかもしれません。 研究室配属後は、それぞれが研究テーマを決め、その分野について深く学んでいきます。私が所属する研究室では高山、森林、河川生態系などをテーマとして扱っており、私はスギの種内変異についての研究を進めています。森林では、樹木、土壌、岩石、その他周りの自然環境がそれぞれ相互作用し合うことで生態系を形成していますが、地域によってそのバランスが異なることにより、樹木の形態や栄養塩循環がどのように変化するのかということはまだはっきりと分かっていません。このような、まだ誰も調査していないこと、解明されていない“新しいこと”に興味をもって取り組めることが理学部そして自然環境科学プログラムの醍醐味だと思っています。 沢山の人と出会って、沢山の知識を吸収し、好奇心を大切に行動すればきっと想像を超える経験ができるはずです。充実した学生生活を送ってください。写真は立山の自然環境17地球上ではたえ間なく物質が流れ循環しており、人間をはじめ多様な生物が環境と微妙な調和を保ちながら生きています。自然環境科学プログラムでは、このかけがえのない地球環境の大切さを科学の目を通して理解することのできる人材を育て、世に送り出したいと考えています。本プログラムがめざす教育?研究は、新しく幅広い分野にまたがっています。好奇心に富み、自主的に学ぼうとする意欲的な学生の入学を期待します。 自然環境科学プログラムでは、生物学、化学、地球科学などのあらゆる分野の視点から環境問題をテーマにした研究を行います。2年生以降、プログラムの専門的な学習がスタートし、学生実験も始まります。実験では河川水の分析や土壌の分析、動物の解剖や生物季節の調査などといった様々なことを行います。また、夏季休暇の時期には野外実習があり、海、川、立山、動物園、植物園といった様々な場所でフィールドワークを行います。研究室に配属後は、研究室の先生と相談をしながら自分の興味がある研究テーマを進めていきます。研究テーマに対して仮説を立てて様々な実験を行わなければなりません。失敗がつきもので、全てうまく行くわけではありません。卒業するまでに成果を挙げなければいけません。大変なことではありますが、それが研究の醍醐味であり楽しいところでもあると思います。 大学での生活は授業、研究、サークル活動、アルバイトなどといった自分の興味のあることや挑戦したいことを行える絶好の機会です。ここでしか経験できないことに積極的に挑戦して学生生活を楽しんでください。Program of Natural and Environmental Sciences自然環境科学科の先輩からのメッセージ自然環境科学プログラム

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