富山大学 理学部 学部案内2024
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生命の不思議を解き明かす生物学科4年大学院理工学研究科地球生命環境科学プログラム 修士課程2年プログラム紹介/生物科学プログラム写真は研究材料の例/魚類の脳(左上) 細胞(左下) ライチョウ(右上) アフリカングラスラット(右中) セイヨウタンポポ(右下) 私は現在、時間生物学をテーマとする研究室に所属しており、体内時計や睡眠覚醒にかかわる神経機構を明らかにするための研究に取り組んでいます。ヒトを含め、殆ど全ての生物は約24時間周期の概日リズムを持っていますが、生命現象がどのようなしくみで周期的に調節されているのか、未だ解明されていないことが数多く存在します。本研究室では、世界でも珍しい昼行性動物ナイルグラスラットを、日本で唯一、実験用に飼育?管理し、生体時計機構について細胞や組織、行動レベルの幅広い視点で研究を行っています。生物科学プログラムでは植物や昆虫、魚類など多様な生物を対象とした研究室があり、研究テーマも様々です。きっと皆さんの興味を惹くテーマが見つかると思います。 大学での生物は講義で知識を得るだけではなく、実験や研究を通して自らの手で疑問を解き明かしていく力を身につけることができます。研究活動はもちろん苦労や困難も多いですが、その分成果が出たときに研究の楽しさや自分の成長を実感できると思います。もっと生物を学びたいという皆さん、是非お待ちしています!15生物科学プログラムは、生物の複雑な構造と体制の維持に不可欠な情報伝達の機能的な連関を解明することを教育?研究の基本理念としています。私たちは、生命現象についての理解を深め、生命の普遍性と多様性について主体的な学習を通じて洞察することができる人材を育成するために、教育?研究活動を行っています。 生物科学プログラムでは、分子?細胞から生態系まで様々な分野の講義が開講されており、広く生物学を学ぶことができます。興味を持った生物や生命現象についてグループワークを行い、教授や他のグループの前で発表を行う授業も経験しました。2年次から3年次は専門的な講義が増え、講義に加えて学生実験や学外実習も行われるようになります。学生実験では解剖実験や細胞培養など各教授の研究テーマに沿った実験を行います。レポート作成は大変でしたが、各分野で必要な実験手法などを学ぶことができました。学外実習では、昆虫、植物、水生生物を対象として野外での観察や採集などを行います。この中で私は植物と昆虫の実習に参加しました。私は特に植物に興味があったので植物の実習を通じて図鑑でしか見たことがなかった植物や、立山に生育する高山植物を実際に観察することができ、楽しかったです。 生物科学プログラムは、生き物が好きという方にピッタリだと思います。自然豊かな富山の環境で生物学を学びたい方をお待ちしています。Program of Biological Science生物学科の先輩からのメッセージ生物科学プログラム

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