富山大学 教育学部 学部案内2024
3/16

徳橋 曜山本 卓 富山大学教育学部と金沢大学学校教育学類の共同教員養成課程は、学校や幼稚園の教諭を養成する課程、つまり先生になるための教育を受ける課程です。4年間をかけて、小学校教諭をはじめとした教員になるために必要な知識やスキルを身に付けるとともに、教育実習とは別に、現場体験型の授業やボランティア活動で教育現場を体験し、子どもとの接し方、集団への目配りの仕方などを実践的に学びます。学部としてまず重視したいのは、教えることに理想と情熱を持ち、実践的な知識?能力と広い視野を備えた教員を育てることであり、そのためのカリキュラムを用意しています。 教員という職業は人と関わり、人を育てる職業ですから、授業の技術や学級経営の知識とともに、他人とのコミュニケーションや関わり方についてもスキルを磨いてもらう必要があります。教育学部での講義や実習は、いずれも、そうした教員としての資質を培うためのものです。また、子どもを理解し、子どもと共に楽しみ、成長できる教員になってもらうことは、何より学部の教育において大事にしているところです。さまざまな体験活動や実習を通じて、子どもと触れ合う機会を設けているのは、子どもとの接し方を学んでもらうと同時に、子どもと過ごす時間を楽しいと思う経験を積んでもらうためでもあります。 子どもたちと過ごす時間を自分の仕事にしたい、子どもたちに学ぶことの意味と喜びを伝える先生になりたいという気持ちを持っている人は、ぜひこの共同教員養成課程へ入学してください。地域の子どもたちに学ぶことの意味と喜びを伝え育んでいく、そんな教員を一緒に目指しましょう。 質問です。富山大学教育学部と金沢大学学校教育学類が、工学部や経済学類と異なっているところはどこでしょうか。答えは、カリキュラムが特定の職業に直結していることです。富山大学と金沢大学が運営する共同教員養成課程は「教員になるための課程」です。他の学部や学類では、入学後に具体的な自分の将来の職業を考え始めるのが普通なのですが、教員養成課程は入学前に将来像を決めていることが求められます。大学では医学部が似たような性質を持つ教育組織です。医学部は医師という職業のための知識や心構えを教授しています。同様に、共同教員養成課程では教員という職業に必要な知識や技術を学びます。卒業するときには身に付けた技能を社会で使うための教員免許という資格が与えられます。言い方を変えれば、最初から教員になるつもりのない人には、共同教員養成課程はあまり役に立たない場所かもしれません。なぜなら免許は活用して初めて、資格の意味を持つからです。将来の自分には何が必要なのか、よく考えてみましょう。  共同教員養成課程を選ぶ前に、あなたが将来教壇に立っている姿を想像してみてください。また、教員の仕事があなたにとってどのくらい魅力的なのか問い直してください。「うん、やっぱり教員になりたい」と思った人は、ぜひ共同教員養成課程に入学してください。金沢大学もあなたの教員への情熱をサポートし、幅広い知識と経験を提供します。そして、みなさんは卒業後に子どもたちの未来をサポートしてください。富山大学 教育学部長金沢大学 学校教育学類長 3金沢大学人間社会学域学校教育学類長からのメッセージ富山大学教育学部長からのメッセージ

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る